〜シンプル・イズ・ベスト〜 最近ずっと考えていた事を、今回のお題にしたいと思います。 液晶が、もはや必需品のようになってきた昨今 その液晶内で行われる「演出」と言う名の擬似脳汁発動装置。 「如何に打ち手により多くの金銭を使わせるか?」をモットーとし そのためには打ち手を嘲笑うかのような「フェイク演出」を搭載する事に 何の負い目も感じない。いやむしろ、今の打ち手はそれを望んでいるのかも知れない。 よく私はBBS&Uwagotoにて 「現行機種の楽しさが解らない」と発言している。 無理矢理アツくさせようとする液晶の挙動の どこがどう面白いのか、本当に解らない。 よくよく考えてみると、正体を知っているからこそ その「面白さ」を「面白い」と感じたく無いだけかも知れない。 ここで本題。今回の表題は「シンプル・イズ・ベスト」 誰もが知っているこの熟語。これはスロットを初めとする ギャンブルの本質であると思う。 例えばスロット。 幾ら液晶で細かく動かそうとも、いきなり来るリーチ目や、告知ランプの点等には その興奮の度合いは遥か及ばない。 現行機種の打ち手の興奮のルートを、詳しく書いてみよう。 1・解除を匂わせる強めの演出発生 ↓ 2・1の演出の後、液晶の動きが活発に ↓ 3・確定告知orここまでの演出全てがフェイク 一般的に、このようなルートを辿ると思う。 次に、私がよく打つスロットの興奮のルートを見てみよう。 1・リーチ目出現or告知ランプ点等 これのみである。 現行機種に比べて、段階を一切踏んでいない事が安易にご理解頂けると思う。 敢えて付け加えるならば、リーチ目出現の前にチャンス目出現か。 両者を比べてみると、現行機種の Most Exciting Point は1。 しかし、フェイク演出の存在が故に、手放しでは興奮出来ない。 そしてポイント2に来た時に、大体フェイクなのか種有りなのかが ほぼ打ち手に伝わってくる。 その後の確定告知である。 現行機種は、ボーナス絵柄を揃えるまでに 間が空き過ぎている、とは思えないだろうか? 次ゲームでボーナス絵柄が揃う瞬間(リーチ目等の出現)では、 それまでのプロセスにおいてある程度のボーナスの予想が立っているため 私がよく打つスロットのそれと比べたら、興奮指数は天と地の差であろう。 CR機においてもそうだ。 私はCR機は三洋物産の海物語系の機種しか触らない。 その他のメーカーの機種は、どうにも肌に合わないのである。 先に断っておくが、私は三洋物産の回し者では無い。 スロットと同じと考えるのは愚行と承知だが 敢えて先のフローチャートにて、その理由を説明しよう。 三洋物産の海系CR機では 1・リーチ発生 ↓ 2・予告発生 ↓ 3・スーパーリーチの有無 ↓ 4・大当たりorハズレ こうなるのである。次に他メーカーのCR機を見てみよう。 1・予告発生 ↓ 2・リーチの有無 ↓ 3・スーパーリーチ発生 ↓ (3.5・機種によっては、そのスーパーリーチからさらに発展) ↓ 4・大当たりorハズレ こうなるのだ。 アツいポイントは、三洋系なら1。これは紛れもない事実だ。 「リーチ」の声がかかった時が、打ち手が最も興奮するポイントだ。 間違っても〜群発生時では無い。 これが他メーカー機種なら1&2となるか。 何故三洋系の Most Exciting Point が1なのか? その裏づけとなるのが「大当たり乱数取得時の巧妙な演出振り分け」である。 海系の機種を触った事がある方ならお分かりだろう。 三洋のノーマルリーチは、他メーカー機種と比べて格段に「当たりやすい」 即ち「リーチ」の声が聞こえた時点で、常に当たりの期待が持てるのだ。 そのリーチがノーマルであれ、スーパーであれ。 リーチがかかる度に、打ち手は興奮出来るのである。 比べて他メーカー機種は、ノーマルリーチでほぼ当たらない。 スーパーリーチが来ても、先の予告が弱かったら当たりづらい。 1&2が Most Exciting Point なのに、手放しで興奮出来ないのである。 即ち「どこで楽しんでいいのか解らない」のである。 私がよく打つスロットと、三洋系の共通点。それは 「Most Exciting Point が初めにあり、ゲーム性がシンプルである」だ。 現行機種とその他メーカーのCR機の共通点は 「毎ゲーム(CRなら毎リーチ)がアツく無い」 「どこで100%楽しんでいいのか解らない」 「複雑すぎる」 スロットもパチンコも、シンプルなのが一番である。 そして、シンプルな機種は長生きする。 私の住んでいる県では、未だ初代キングパルサーが人気を博している。 何故未だに人気なのか?演出がシンプルだからである。 「カエルが5連すればボーナス」非常にシンプルだ。 私は常々「ST機はキンパルに始まってキンパルに終わった」と思っている。 演出面では、完璧すぎる程完成されている。 出目や制御、総合仕様においては、改良の余地が大有りだが。 海系のCR機が人気なのも、シンプルだからである。 話は変わって よく行くスープラ店においても、数々の機種が導入・撤去を繰り返す中 シンプルなスロットはそれを横目に見て、現在も現役稼働中だ。 むしろ店で一番稼働がある。 客層が古めなためなのか、最新機種の面白さが解らないらしい。 液晶付きの現行スロットを打っているのは、全て若者だ。 古くからパチンコ&スロットに関わって来た人が打っている姿を見た事が無い。 ライトユーザーの増加によって、スロット業界は激変した。 「何がアツいのか、どうアツいのか」を説明出来ない人間が好むスロットが横行し シンプルで取っ付き易いスロットが淘汰される現実。 そしてそれに伴って、機種をデビューさせる度に低くなっていくメーカーの質。 某五〜六流メーカーの液晶機が流行っているのは「面白い」からでは無い。 ましてや「名機」だからでも無い。 「手っ取り早くメダルが沢山出るから」「超人気アニメのタイアップだから」 そして最後に「ホールが儲かるから」である。 販売台数がトップ=名機では決して無い。 私の持論として 「パチンコは、スロット程興奮しない」 という理論があるのだが 打ち手から出来るだけ金銭を搾り取って ボーナスが揃わないという全く無駄とも言える時間をご自慢の複雑な液晶演出で誤魔化し 擬似脳汁を出来るだけ出させようとするその行為は 確率が厳しく、演出バランスも下手だが純粋な完全独立試行である他メーカーの CR機の液晶演出の足元にも及ばない。 |